女子バスケットボールWリーグ・シャンソン化粧品の石川幸子(30)が欧州のリーグに挑戦することが28日、分かった。今月末で同社を退社、所属チームは未定だが、7月にも入団テストを受ける予定。欧州リーグには、00年に加藤貴子(当時シャンソン)がイタリア・セリエA1のプリオロでプレーしており、入団が決まればそれ以来になる。

 海外挑戦の夢は、08年6月にマドリードで行われた北京五輪世界最終予選で強まった。五輪切符は逃したが「(海外で)やってみたい」と意欲がわいたという。準優勝に終わった昨季リーグ終了後の4月に、スペインのチームに練習参加し、挑戦を決断した。

 石川は97年にシャンソンに入社。当時はリーグ7連覇中の黄金時代で、先発に定着したのは7年目の03年からと遅咲きだった。右ひざの手術などを乗り越え、相沢優子に次ぐベテランとしてけん引。昨季はチームで唯一、プレーオフを含む全35試合で先発出場していた。梅崎周毅ヘッドコーチは「欧州は米国(WNBA)と変わらずレベルが高い。厳しいだろうが、頑張ってほしい」とエールを送った。