女子バレーボール、V・プレミアリーグのパイオニアは16日、吉田敏明監督(54)の退任と、セッター内田役子(37)センター庄司夕起(27)ライト細川麻美(24)の主力3人を含む6人の退団を、ホームページ上で発表した。06―07年シーズンから指揮を執った吉田監督は3年契約が満了。昨季は全日本選手権で準優勝したが、リーグ6位と2年連続で4強入りを逃し、チーム側では再契約を望まなかった。

 コーチ兼任で正セッターを務めた内田は、体力的な理由も含め郷里・広島の下部組織でのプレーも視野。ともに日本代表の庄司と細川は新たな環境でのプレーを希望した。準レギュラーでは南早希(21)小浜ゆみ(22)の若手セッター2人と、レシーバー滝沢ななえ(21)も退団。昨季、主将を務めた庄司を含め、アタッカー2人とセッター3人が一挙にチームを離れた。

 昨季リーグ途中、廃部問題で揺れたチームは、社内情勢などを考慮して退任、退団会見を見合わせた。なお、後任監督を含む新体制は決定次第、発表予定だ。