金沢市は28日、同市で行われたフィギュアスケート公演に参加したロシア人選手ら男女3人の新型インフルエンザ感染を確認したと発表した。石川県内では初の感染確認。選手らは、24日に成田空港から入国し、27日の公演後に発熱外来を受診して、28日未明に感染確認された。3人は宿泊先で療養中で、市は濃厚接触者8人に外出自粛を要請。同公演は、トリノ五輪金メダリスト荒川静香(27)や安藤美姫(21)、織田信成(22)も出演していたが、日本人選手は濃厚接触者に含まれていないという。
ロシア人選手らが参加した公演は、金沢市のいしかわ総合スポーツセンターで27、28日に行われた「アイスジュエリー2009」。同市によると、感染が確認されたのは、ロシア国籍の30代の男女選手各1人と20代の女性スタッフ1人の計3人。宿泊先で療養中の3人の容体は安定しており、入院の必要はないという。
女性選手とスタッフは24日にモスクワから成田空港に到着。羽田空港、小松空港を経て、同日金沢入りした。男性選手は24日にニューヨークから成田空港に到着。羽田空港、小松空港を経由し、25日に金沢入りしたという。27日の公演には出場したが、38度台の発熱があり、発熱外来を受診。簡易検査でA型陽性と分かり、28日未明に詳細(PCR)検査で新型陽性が確認された。28日の公演には参加していない。金沢市は外国人選手や日本人スタッフ計8人の濃厚接触者に外出自粛などの感染拡大防止の協力を要請した。
日本人選手関係者によると、国内外の選手、スタッフの宿泊先は同じホテルで、会場での控室も一緒で、食事も一緒にだったという。公演は午前午後の2回行われ、28日、選手、スタッフは朝と公演の合間に計2回、医師による検査を受け、日本人選手に異常はなかった。ある有力日本人選手の関係者は「本人も驚いていた。医師から大丈夫とは言われたが、公演後、(別の場所で)もう1度検査を受けたい」と話した。
会場には「本日、本公演関係者3人に新型インフルエンザの感染が確認されました」との立て看板がかけられた。スケート関係者は観客の2メートル以内に近づかず、選手は観客との握手は行わず、花束は受付で預かるなどの注意が書かれていた。休憩時間ごとに同内容のアナウンスがあり、会場内には噴霧式の手指消毒液ボトルが設置されるなど、物々しい雰囲気となった。マスク姿の30代の女性来場者は「整氷や音響のスタッフが全員マスク姿でした。テレビで見る花束投げ入れのシーンもなくさみしかった」と残念そう。イベント事務局によると、午前午後の公演ごとに約4000人が来場したという。



