世界選手権(8月、ベルリン)の女子マラソン代表・渋井陽子(30=三井住友海上)が5日の札幌国際ハーフマラソンで、苦手の耐久力強化に挑戦する。4日に札幌市のホテルで会見。4月中旬に痛めた左臀部(でんぶ)の違和感が完治しておらず「絶好調でないので、なるべくひっそり走りたい。気がついた方は、声援してください」と控えめに話した。

 体が頑丈で、97年の入社以来、故障知らずだった。「自分は故障しないと思っていた。土佐先輩って、こんなに苦しい思いをしていたんだなと、謝りたい気持ちになりました」。1万メートルの日本記録を保持する通り、渋井の武器はスピード。土佐のように、ケガにも強い耐久力を身につければ、マラソン選手としての完成度は、さらに高まることになる。

 渡辺監督は「練習に影響する痛みではなかった。本人が手応えをつかんでくれればいい」と、欠場するほどの重症ではないと説明した。今後も、練習しながら、治していくという。本番を見据え、今回は耐え抜くハーフマラソンになる。