10年バンクーバー五輪代表へ、女子高生4人組が、「本命」のチーム青森に待ったをかける。カーリング女子の北海道の常呂(ところ)高が12日、帯広での合宿で、今季初の氷上練習を行った。今年の日本選手権2位の実績で、3チームによる11月の代表選考会(青森)に出場。チーム長野との第1ラウンドに勝てば、同校の先輩・本橋麻里(23)らが所属する06年トリノ五輪7位のチーム青森と対戦する。

 帯広での合宿初日、常呂高3年の4人は約4カ月ぶりの氷上練習を満喫した。気温5度のカーリング場。「なんか、暑くない?」と半袖姿で約3時間、ストーンを投げた。17歳の女子高生らしく?

 休憩時間には、シュークリームなどを食べ、スキップの吉村紗也香は「楽しい。夏に(氷上に)乗れるというのは気持ちいい」と笑顔を見せた。

 今年2月の日本選手権の決勝で、同校の先輩の本橋が所属するチーム青森を苦しめて2位。出場権をつかんだ11月の代表選考会で、そのチーム青森に勝てば夢の舞台へ出場できる。小林博文コーチ(46)は「チーム青森と互角というか、食らいついていける。技術では劣っていない」。トリノ五輪ではテレビの前にくぎ付けになった、あこがれのチームは決してかなわない相手ではなくなっている。

 目標とする先輩に勝ちたいという思いは強い。サード井田莉奈は、小学校時代の柔道教室で本橋を初めて目撃し、体の強さに驚いたという。「(本橋は)すごい先輩。目指したいけど、越えたい存在。五輪の可能性があるから、かけたい気持ちがある」と力強い。昨年10月には常呂高PTAカーリング後援会が発足。資金援助などを受け、試合数は倍に増え、着実に力を伸ばしてきた。

 4人は学校の部活動(陸上、バレーボール部)とカーリングを並行し、体力を強化した。好物は焼き肉で、ライスの量は基本的に「大」だ。ダイエットはせず、「胃はブラックホール」と食の太さも強さの源だ。夏休み中は化粧を念入りに行い、ネイルもする。オンとオフをはっきりし、気分転換も忘れない北の大地の女子高生が、五輪代表を視界にとらえている。【長島一浩】