<女子テニス:東レ・パンパシフィック・オープン>◇27日◇東京・有明テニスの森公園
涙、涙のセレモニーだった。世界の選手が、今大会で引退する杉山愛(34=フリー)に号泣した。大会開幕に先立って、センターコートのコロシアムで杉山の引退セレモニーが行われ、ダブルスのパートナーで大親友のハンチュコバ(26)世界1位のサフィナ(23)ら選手14人が別れを惜しんだ。
選手を代表して「送辞」を述べたハンチュコバは「あなたほど私に影響を与えた人はいない。最高の選手で親友だった」と涙が止まらなかった。全員が目を潤ませる中、杉山も「胸がいっぱい。本当に私は幸せ者です」と、選手全員と抱き合った。
続く試合では、杉山と、ハンチュコバは、涙から一転、最高の笑顔でコート上を駆けめぐった。負ければ最後のダブルスとなる2人だが、最終セットの10点タイブレークを制し初戦を突破。杉山は「勝てて最高の気分。少しでも長くコートにいたい」と、優勝で花道を飾る意気込みだ。
28日は、シングルスで世界14位のペトロワと対戦する。「自分の最高のテニスをファンに見せたい」。過去の対戦成績は2勝2敗。大会前に、母でコーチの芙沙子さんと「最後の最後までやり抜こうと誓った」プレーで金星に挑む。【吉松忠弘】


