日本陸上短距離界のエース塚原直貴(24=富士通)が9月30日、都内の富士通本社で行われた世界選手権報告会に出席した。今季は6月の故障もあって、世界大会以外は国内レース中心だったが、来年は海外武者修行を希望。「世界に知り合いを1人でも増やしたい。そうすれば、試合での安心感も強くなる。あくまで競技ありきで、知名度を上げたい」と話した。

 外国人とのコミュニケーションは積極的に取るが英語は苦手。今は知らない単語があると、携帯電話の辞書機能ですぐに調べるなど、意識は変わりつつある。「本業は走ることなので、タレント活動的なものはいらない。のし上がってきた時のように、もう1度、ハングリーにやらないと9秒台にはたどり着かない」。五輪も世界選手権もない来年は、個人で世界に挑戦する。