<新潟国体:バスケットボール>◇4日◇新潟・東総合スポーツセンター

 少年男子準決勝で、静岡が福岡に127-84と圧勝し、優勝した1969年(昭44)以来、実に40年ぶりの決勝進出を果たした。藤井祐真主将を中心に、各選手が序盤から攻守に優勝候補の強豪を圧倒。藤井の28得点を最高に、4人が20得点以上を挙げるバランスのよい攻撃と、古橋広樹に代表される献身的な守備が完ぺきに機能した。「僕がおとりになるプレーがはまった。全国大会で決勝進出なんて最高です」と古橋が声を弾ませた。

 先発の5人は藤枝明誠。ここ数年、全国大会で完敗続きの福岡一が主力の福岡には、絶対に勝ちたかった。「リベンジできてうれしい。国体は(相手に)セネガル人がいないので、ゴール下を支配できました」と藤井が笑った。5日の決勝の相手も、今大会前の練習試合で敗れた強敵の京都。それでも、県バスケ界40年ぶりの悲願成就を目前に「目標は優勝だけ。明日は取りにいきますよ」と大橋俊監督(41)。その鼻息は、選手以上に荒かった。【大石健司】