女子テニスのクルム伊達公子(39=エステティックTBC)の日本代表復帰が正式決定した。日本テニス協会が21日、都内で来年2月の女子国別対抗戦フェド杯アジアオセアニアゾーン1部(マレーシア)に出場する代表選手を発表。クルム伊達が96年フェド杯米国戦以来、14年ぶりに復帰した。

 クルム伊達は笑顔で「引っ張るところは引っ張りたい」と若いチームのけん引役を買って出た。メンバーで最も年下の森田あゆみとは20歳差、初代表の瀬間友里加とも17歳差と、ともにひと回り以上の年齢差がある。昨年も全日本で16年ぶりに優勝して、今年の代表入りの資格を得ていたが「心の準備ができていなかった」と、村上武資監督からの代表入り要請を断った。しかし、今回は「若いころジャニーズ系(の顔)でぶいぶい言わせた監督の熱意に押し通された」と代表入りを決断した。

 39歳での代表入りは、日本フェド杯史上、64年に南ア戦でプレーした宮城黎子さん(故人)の42歳3カ月に次ぐ年長記録。杉山愛、森上亜希子らが引退し、現在の世界ランク69位は日本トップ。「目標は世界グループに返り咲くこと」と決意を口にした。