<卓球:全日本選手権>◇2日目◇13日◇東京体育館

 史上最年少でシニアデビューした平野美宇(9=ミキハウスJSC山梨)は、女子シングルスで勝利まであと1歩と迫る活躍を見せた。女子シングルス1回戦で森まりな(22)と対戦し、2-3の惜敗だった。女子ダブルスも1回戦敗退、女子ジュニアは3回戦で姿を消したが、成長と才能を存分に披露した。小学6年生の森田彩音(12)が、福原愛ら次いで4人目となる「小学生のシングルス勝利」を挙げた。

 平野は敗戦が決まると、タオルを目元に何度も押しつけた。だが、人前で涙をこぼすことはなかった。しばらくして、笑顔を取り戻すと、昨年との差を「全部成長した」と照れながら話した。コーチの母真理子さん(40)は「よく頑張った。悔しいけれど、それ以上に成長を感じ取れた2日間でした」と笑顔だった。

 2ゲームを先取されて追い込まれた第3ゲームでは、コーナーを狙いすます強打で相手のミスを誘うなど、8ポイント連取。森に「私の方が焦った」と言わしめた。ジュニアの2回戦でも、2-2から競り勝つ粘り。さらにこの日だけで4試合を戦い、その最後の試合で大人を追いつめるタフさだった。

 ダブルスを組んだ29歳の神山は「スピードは、大人の中に入っても上の方」と話し、ジュニア3回戦の相手の16歳亀石は「コース取りがうまい」と舌を巻いた。平野は、将来対戦したい相手に「(福原)愛ちゃん、石川佳純ちゃん、中国の強い選手」を挙げた。それは近い将来かもしれない。