<全国高校選抜柔道北海道予選>◇初日◇2日◇札幌・北海道立総合体育センター

 女子団体決勝で旭川大高が東海大四を1‐0で下し、初優勝を飾った。男子の南北海道は北海が4年ぶり5度目、北北海道は旭川龍谷が4年連続14度目の優勝、全道優勝には旭川龍谷が輝いた。女子優勝校、男子は南北優勝校2校が3月20日から東京・日本武道館での全国大会に出場する。

 旭川大高は東海大四との決勝、先鋒(せんぽう)・大串里菜(2年)に続き中堅・吉岡優里(1年)が引き分け、大将戦にもつれ込んだ。大将の広海共美主将(2年)は、相手が1分すぎに掛け逃げで反則、残り13秒で指導を受けての優勢勝ち。「すっきり技を決めて勝ちたかった」と悔しがった。

 村瀬秀行監督(34)は「春の全国は初めてなんです」と、ほっとした表情を見せた。旭川大高女子は92年の高校総体全国準優勝、02年3位と輝かしい成績を収めている名門。この大会は5度目で優勝校の仲間入りをした。

 先鋒(せんぽう)・大串の兄拓也さん(19)は大相撲大島部屋の三段目、旭大星(きょくたいせい)。この日の試合前に「負けんなよ」とメールが届いた。準決勝、決勝と粘りの柔道で引き分けて後ろにつないだ。「大串は粘っこい、吉岡はきかん気、広海は投げ技がうまい」と村瀬監督。初陣の選抜ではベスト8が目標だ。【中尾猛】