<卓球:ジャパントップ12>◇11日◇東京・代々木第2体育館

 石川佳純(16=ミキハウスJSC)が、1次リーグで全日本選手権覇者の王輝(31)を、決勝で福原愛(21)を下して初優勝した。シニアのシングルス優勝は初めて。今月から取り組んだカットマン対策と、フォーム改造が実っての快進撃だった。吸収力の高さによる成長をうかがわせ、5月の世界選手権(モスクワ)に向けて弾みをつけた。福原は10回目の本大会出場で5度目の準優勝となった。男子は水谷隼(20)が初優勝した。

 石川は公式戦で初めて福原を破り「自分じゃないみたいだった」と興奮気味に振り返った。自身でもわずかな時間での成長を感じとっていた。今月から首の動きを抑えて打点を速くするようフォームを改造。「リードされても受け身にならないように」。強気の攻めとかみ合った。日本代表合宿でカットマン対策を徹底したことは、王を撃破することにつながった。

 新たな試みが、すぐに結果を生み「今日のプレーは自信になった」。14日には日本を出発してカタールオープンなどに出場、5月には大きな目標である世界選手権が待つ。優勝賞金100万円は「母と『グアムに行こう』と話していたので、家族での旅行に使います」と言った後、「ただ時間がない」と笑った。しばらくはこの日得た自信を武器に、卓球で世界を巡る日々が続きそうだ。