<バスケットボール日本リーグ:パナソニック87-レラカムイ北海道>◇第15節最終日◇14日◇北広島市総合体育館

 レラカムイ北海道はパナソニックに敗れ、カード2連敗を喫した。全42戦のうち30戦を終え9勝21敗(7位)となり、今リーグでの勝ち越しがなくなった。プレーオフ出場が厳しい状況の中で、13日の試合で左足首を痛めた折茂武彦(39)に代わって出場したルーキー松井啓十郎(24)が18得点と気を吐いた。

 自己最長の38分10秒にわたって出場した松井は、第4クオーター(Q)残り1分19秒に右足がつり、主審が試合を止めた。これまでの平均出場時間は17分24秒で、この日は倍以上の時間を走り回った。第3Qには得意の3ポイントシュートなどで一時は4点差まで追い上げる流れをつくり、ベテラン不在をカバーした。「後半はいい流れでしたが、リードできない。まだミスが多い」と振り返った。

 東野智弥監督(39)は「言葉が見つからない。でも松井がよく折茂のカバーをした」と厳しい状況を認めながら、ルーキーのプレーは評価した。日本リーグでは現行の8チームによる上位4チームプレーオフ制となった00年以降、負け越したチームのプレーオフ進出はない。データからはもう1敗も許されない。東野監督は「残り12試合、選手を信じて全力でやります」と力を込めた。【中尾猛】