北海道日刊スポーツ新聞社は、スポーツで輝かしい成績を残した道内の中学生に贈る「北海道日刊スポーツ賞」の平成21年度受賞者、8個人、2団体を決定した。2月のバンクーバー五輪でスピードスケート史上最年少出場を果たした高木美帆(幕別札内中3年)を、個人表彰に加え、特別賞に選定。団体では全国中学スピードスケートの学校対抗で優勝した音更駒場(男子)、安平早来(女子)が選ばれた。
14年ソチ五輪へ力強く踏み出した。高木は2日にバンクーバーから帰国後、1日間だけ日本に滞在し、再び出場予定のジュニアW杯(ベルリン)、世界ジュニア選手権(モスクワ)に向けて出発。日本一忙しい中学生は、15日の卒業式にも出られないが「寂しさとかはあまりない。気持ちの切り替えはけっこう簡単にできるんで」と前を向いている。
激動の約3カ月間が、高木を大人の階段へと上らせた。昨年末の五輪代表選考会で3種目で表彰台に上がり、五輪代表入り。日本国民の視線は15歳に注がれた。経験したことのないような重圧に押しつぶされそうになったが、1000メートル35位、1500メートル23位。出場こそ逃したものの、銀メダルを獲得した団体追い抜きのメンバーに名を連ねた。高木は「今、(メダルを)もらっても自分の力ではない。五輪はいろんなものをくれた。ソチに向けてもっとやってやろうという気持ちになった」と経験を力に変えている。
ジュニアW杯の出場は体調次第だが、世界ジュニア選手権では「モスクワは滑るリンクと聞いている。タイムが出るように頑張る」と目標を掲げる。スーパー中学生から日本のエースへ。シンデレラ・ストーリーには続きがある。


