<バドミントン:全英オープン>◇14日◇バーミンガム

 男子シングルス決勝を行い、この種目で1966年に準優勝した秋山真男以来、44年ぶりの決勝進出を果たした田児(たご)賢一(20=NTT東日本)は第1シードのリー・チョンウェイ(マレーシア)に0-2(19-21、19-21)で惜敗し、準優勝だった。

 準々決勝で五輪銅の陳金に競り勝ち、準決勝では五輪王者を下して絶好調の鮑春来(ともに中国)に逆転勝ちした田児。決勝では北京五輪銀メダルの強敵に第1ゲームの15-11までリードを続ける健闘を見せたが、ミスから逆転され、最終ゲームも接戦の末に落とした。

 母親のよし子さんも徳田敦子さんと女子ダブルスで78年と80年に2度準優勝。バドミントン一家で成長した日本の第一人者は、親子で決勝進出の快挙も達成したが「リーに優勝したんだぞという姿を見せつけられた。また頑張らないとと思った」。12年ロンドン五輪につながる成績にも満足する様子はなかった。

 07年世界ジュニア選手権で準優勝したホープは、ロンドン五輪に向け「毎回大会で上位に行くようにならないと五輪でメダルを取る力はない」とさらなる成長を見据えている。