ダルビッシュ先生、教えて!

 スピードスケート最年少五輪代表の高木美帆(15=幕別札内中)が16日、世界ジュニア選手権(ロシア)から帰国。ゲスト出演する22日の日本ハム対ソフトバンク戦(札幌ドーム)で対面の可能性もあるダルビッシュ投手に弟子入りを志願した。

 15歳のまん丸な大きな目が一層、輝きを増した。この日、遠征先のロシアから帰国した高木は、22日の日本ハム戦にゲスト出演することを尋ねられ「ダルビッシュ投手に会える機会があったらぜひ会いたい。トレーニング方法とかも聞いてみたいです」と対面を熱望。球界ナンバーワン投手から多くのものを吸収するつもりだ。

 五輪出場後は、2日に帰国し、3日には欧州に出発するという強行軍だった。世界ジュニア選手権は総合8位で、激動のシーズンを終了。1月18日以来となる故郷幕別に帰郷した。「中学生の最後は勉強していなかったので頑張ってやんないと」と15歳らしい一面をのぞかせながらも「不安とかはないし、楽しみなことが多い」と新たな出会いに胸をときめかせる。異競技交流をさらなる飛躍につなげる。

 ゲスト出演は、球団側からの熱烈オファーで実現した。同競技の日本史上最年少で出場したバンクーバー五輪では、結果こそ1000メートル35位、1500メートル23位とほろ苦いものだったとはいえ、世界の強豪と堂々と渡り合った。当日は、5回終了後、日本ハムの球団マスコットB・Bを捕手役に「ハーフタイムピッチ」で登場する。

 4月からは帯広南商高に進学する。高木は中学生までは大好きなサッカーと両立させてきたが「高校に入ったら難しいと思う。夏の五輪は考えていません」とサッカーは封印し、スピードスケート1本に絞る。15歳が新たな出会いを糧に、14年ソチ五輪でのメダル取りに向けて動きだす。