卓球の女子エース、福原愛(21=ANA)が、「欧州選手対策」として異例の長身男子選手と練習を積んだ。6日、都内で世界選手権団体戦(23日から・モスクワ)に出場する日本代表が練習を公開。福原は欧州のパワフルな大型選手に勝つため、身長186センチの男子選手と打ち合った。

 156センチの福原とは身長差なんと30センチ。まるで大人と子どもだ。練習相手は近大2年の中国からの留学生で、日本代表の村上監督が探してきた欧州対策の秘密兵器。予選で戦う最大の敵、ルーマニアのエース、170センチのドデアンを想定した。福原も「重い球を打ってくれるので、充実した練習をこなせている」と手応え十分。

 ドデアンとは過去3勝2敗。07年世界選手権3回戦で苦杯を喫した思い出がある。日本を予選1位で通過させるには、絶対に負けられない相手。「(今回の対策で)自信を持って挑める」。小さなエースが日本を上位進出に引っ張る。