<高校総体:柔道>◇12日◇沖縄県立奥武山総合運動場武道館◇女子78キロ級決勝

 女子柔道78キロ級で、上級生を押しのけて1年生の阿蘇(熊本)・梅木真美が初優勝を飾った。初戦の2回戦から決勝までの全5試合オール1本勝ち。175センチの長身を生かした得意の足技を中心に、攻めの姿勢を貫いた。決勝では手技の隅落としで勝ち、「こういう舞台で攻めていく柔道ができた」と、手応えを感じていた。

 今年6月の九州大会で優勝し、自信をつけた。中学時代は技を受けることが多かったが、高校入学後に攻める柔道を学び、急成長した。松岡静也監督は「ロンドン五輪を目指すには、ここで優勝するしかなかった。体幹の強さと心はピカイチ。世界チャンピオンになれる」と素材にほれこんでいる。未完の大器は「オリンピックで金メダリストになりたい」と、力強く世界を目標に掲げた。