レスリング女子の国別対抗戦、W杯(5、6日、フランス・リエバン)に出場する女子日本代表が2日、成田空港を出発した。史上最年少17歳でW杯に出場する51キロ級の菅原ひかり(至学館高2年)は「シニアの外国人と対戦するのは初めて。楽しみですし、緊張します」と初々しく話した。

 秋田・潟上市に生まれ、選手だった父宏樹さん(52)の影響で3歳から競技を開始。中学入学と同時に三重に渡り、吉田沙保里の父栄勝さんの指導を受けてきた。その吉田と同じ55キロ級で五輪に臨む覚悟。学年末試験のために世界史の教科書を持参した17歳は「いつか吉田さんを超えたい」。まずは5大会ぶりの金メダル獲得へ、その名にある光を日本チームに照らす。