日本のエース福原愛(22=ANA)が、滑り込みで卓球の日本女子初の3大会連続の五輪出場権を得た。世界選手権閉幕後の16日、国際卓球連盟(ITTF)が最新の世界ランクを発表。日本人最高8位に入った石川佳純(18=IMG)と、9位の福原が各国上位2人に与えられるシングルスでの12年ロンドン五輪出場切符を手にした。2人と代表を争った平野早矢香(26=ミキハウス)は11位で落選した。

 女子シングルスで小差とみられた争いは福原が28点差で平野を抑えた。世界選手権直前の世界ランクは7位の福原が2597点、11位の平野が2550点。3回戦敗退の福原に対し、平野が4回戦進出で47点差を逆転したかどうかが焦点だった。世界ランクはボーナスのポイントなどもあるため、計算方法が複雑。ポイントは対戦相手の基本点で異なる。福原と平野がともに敗れた范瑛(中国)は直前の世界ランク24位で下位にいたが、基本点は福原の2373点を上回る2386点と事実上の格上で、福原は失点が少なくすんだ。平野は范瑛に勝てば、出場権獲得となっていた。