<柔道:全日本実業団体対抗大会>◇初日◇28日◇愛媛県武道館

 3チームによるリーグ戦で争った女子1部は、世界選手権(8月、パリ)78キロ級代表の池田ひとみ、70キロ級代表の国原頼子が活躍した自衛隊が初優勝した。同選手権78キロ超級代表の杉本美香を擁するコマツは2位で連覇は4でストップ。三井住友海上が最下位だった。リーグ戦は3チームが1勝1敗で並んだため、順位は各試合での勝利数などで決定した。92年バルセロナ五輪金メダリストの吉田秀彦氏が新監督として初采配したパーク24は男子3部を制し、来年の2部昇格を決めた。

 今月から男子3部のパーク24を率いる吉田新監督が見事初陣を飾り、自らの柔道界復帰に花を添えた。初戦から全5試合を勝ち抜いて優勝。創部2年目の若いチームをまずは2部へと押し上げ「勝たせないといけないという使命が監督にはある。自分が現役でやっていた方が楽かな」と照れ笑い。チームの専用道場は来夏ごろに完成予定で、大会前は日体大や母校の明大で練習を積んだ。試合中はスーツ姿で、畳のそばから指示した往年の金メダリストは「柔道があって今の自分がある。スカウトも力を入れて再来年には1部に上げたい」と気合十分だった。