<シンクロ:ジャパンマーメイドカップ>◇初日◇13日◇京都アクアリーナ◇ソロテクニカルルーティン、フリーコンビネーション

 シンクロ日本代表「マーメイドジャパン」が華麗なエキシビションを披露した。5月開催予定だった日本選手権が東日本大震災で中止となり、代わって設立された今年限りの大会。7月の上海世界選手権はメダルなしに終わったマーメイドジャパンが、来年のロンドン五輪に向けて再出発した。

 11人のマーメイドジャパンが京都で華麗に舞った。東日本大震災復興支援大会として開催された今回のための特別プログラム。マスク、扇子、フラフープなど小道具を使い、チームフリールーティンの規定4分を大幅に超える約9分間泳いで観客を魅了した。6種目すべてで5位に終わった世界選手権以来の日本代表の演技。最年長23歳の小林千紗(井村シンクロク)は「世界選手権で技術も表現力も足りないと思った。表現力を磨こうと思って作った」。世界選手権が終わった晩に全員で構成を考え、先日のグアム合宿中に仕上げた。

 来年4月には五輪最終予選がある。小林は「五輪出場権獲得を目指しているわけじゃない。中国、スペインあたりにどれだけ近づけるか。自分たちはもう後がない状態。絶対に上に食らいついていきたい」と危機感をあらわにした。