フィギュア女子で、4月の世界選手権優勝の安藤美姫(23=トヨタ自動車)が今シーズン限りでの引退の可能性に言及した。荒川静香さんがプロデュースするフレンズオンアイス(26日から、新横浜スケートセンター)の公開リハーサルが25日、行われ、安藤は「この1年で、アマチュアとしてやっていくか考えたい」とプロ転向をにおわせた。

 6月に、今季のGPシリーズ欠場が明らかになった。東日本大震災の影響で、東京開催だった世界選手権が中止となり、昨季が1カ月以上伸びた。今季への準備期間が短いためプログラムが完成しておらず「来季のことは何も決めていない」と話していた。

 日本スケート連盟は、来年3月の世界選手権(フランス)の代表入りには、12月の全日本選手権(大阪・なみはやドーム)出場を義務づけている。安藤が連覇を目指すには、GPシリーズを欠場しても、全日本出場が絶対条件となる。しかし関係者によると「今年は休みたいと話している」。

 いくつかのアイスショーと10月1日のジャパンオープン(埼玉)には出場予定だ。現在も「リンクには毎日乗っている」が、「今後どうしていくかゆっくり考えたい」。来年の世界選手権欠場が決まれば、その時点での引退もあり得る。