<テニス:全米オープン>◇13日目◇11日◇ニューヨーク・ナショナルテニスセンター

 女子シングルス決勝で第9シードのサマンサ・ストーサー(27=オーストラリア)がセリーナ・ウィリアムズ(29=米国)を6-2、6-3で破り、4大大会で初優勝した。優勝賞金は180万ドル(約1億4400万円)。

 ストーサーはオーストラリア勢31年ぶりの4大大会制覇を「ずっと夢だった。最高の気分」と喜んだ。第1セットを先取しての第2セット。第1ゲームをS・ウィリアムズの大声による妨害行為でブレーク。これで会場は地元米国選手への声援一色となり、第2ゲームを失ったが、すぐにリズムを取り戻し、3-3から再びブレーク。「騒々しさの中で落ち着けたのが大きかった」。

 ツアーは過去2勝。10代のころには日本の大会に出場し、お金がなく、福岡県の駅で一夜を明かしたこともある。ダブルスで4大大会で2勝も、07年にライム病を患って約8カ月間休養したことがシングルスに打ち込む転機になった。昨年の全仏では準々決勝でS・ウィリアムズを倒して準優勝。2度目の決勝で栄冠をつかみ「全仏の経験を生かせた」と喜びをかみしめた。