<レスリング:世界選手権>◇2日目◇13日◇トルコ・イスタンブール

 メダルが期待された男子グレコローマン55キロ級で昨年アジア大会優勝の長谷川恒平(26=福一漁業)は3回戦で敗れ、敗者復活戦も2回戦敗退。3位決定戦まで進むことができなかった。66キロ級の岡本佑士(警視庁)は3回戦、96キロ級の有薗拓真(山梨学院大)は1回戦で敗れ、ともに敗者復活戦に回れなかった。3階級とも、5位以内に与えられる来年のロンドン五輪出場枠を獲得できなかった。

 勝てば五輪出場枠を得る一戦で敗れ、長谷川は頭を抱えて座り込んだ。敗者復活1回戦で前歯を折りながら快勝したが、2回戦はマットに上がった直後、進行遅れで急きょ開会式が始まり、約1時間半も待たされた。気持ちが切れて敗れた。3回戦の北京五輪銀メダルのバイラモフ戦でも、1度は相手を倒して2点が入ったが、ビデオ判定で覆る悔しい場面も。グレコのエースは「結果がすべて。これが現状だと思う」と小さな声で話した。