<ラグビーW杯:フランス9-8ウェールズ>◇準決勝◇15日◇オークランド

 フランスがウェールズに辛勝し、1999年大会以来3大会ぶり3度目の決勝進出を決めた。前半に相手に退場者が出て数的優位に立ち、3PGで挙げた9点を守りきった。ウェールズは1人少ない14人で押し気味に試合を進め、後半19分にSHフィリップスのトライで1点差まで迫ったが、初の決勝行きを逃した。両チームの通算対戦成績は43勝43敗3分け。準決勝の残り1試合は16日にオーストラリア-ニュージーランドが行われる。

 敗者に大きな拍手が送られ、勝ったフランスにブーイングが沸き起こった。得点はPG3本だけ。終了間際にウェールズの驚異的な連続攻撃も何とかしのぎ、決勝への切符は手にしたが、前半19分に相手の主力が一発退場となっての数的優位を生かせなかった。リエブルモン監督も「スペクタクルな試合ではなかったが、決勝へ進むのは私たち」と苦しい受け答えに終始した。