フェンシングの日本代表が18日、イタリアの世界選手権から帰国した。男子フルーレで個人11位、団体5位に終わった北京五輪銀メダルの太田雄貴(25=森永製菓)は世界ランクが21位に急落。来年1月の次のW杯で16位以内のシードに漏れ、予選からの出場が決まった。シード落ちは5年ぶり。「落ちる前はびびっていた。でも、ここまで駄目だとハングリーになれる。下手にシードでいるより、一からはい上がれる」と受け入れた。

 今大会は直前に肋骨(ろっこつ)を骨折し、結果は出なかった。それ以上に目標が定まらず「1年間モヤモヤしていた」という。「これが変わるキッカケになる。これくらいの荒療治をしないと五輪では勝てない」。どん底から、はい上がる覚悟を見せた。