<ラグビー・トップリーグ:サントリー31-26パナソニック>◇29日◇東京・秩父宮ほか

 サントリーが、4年ぶりのリーグ制覇に向けて白星スタートを切った。このオフに超大型補強をしたサントリーは、連覇を狙うパナソニックに勝利。元オーストラリア代表の名手ジョージ・スミス(31)加入に刺激を受けたフランカー佐々木隆道(27)がマン・オブ・ザ・マッチに輝くなど「補強効果」でVへと突っ走る。

 ジョーンズ監督は「いいスタートが切れた」と満足そうに話し、NO・8竹本主将も「開幕戦勝利は4年ぶり、うれしい」と続けた。W杯後の練習時間も少なく、まだチーム作りの段階。「今はまだ80%」と監督が言うように、ミスも目立った。それでも昨季プレーオフ決勝の雪辱で、王座奪回に好発進した。

 大型補強の効果だ。マン・オブ・ザ・マッチに輝いた佐々木は「ホーへー(スミスの愛称)のおかげで成長できた」という。夏から合流した世界的名手に「一緒に試合のビデオを見てほしい」と頼み、試合ごとに反省会をしてもらっている。W杯南アフリカ代表のフランカー、ダニー・ロッソ(33)とSHフーリー・デュプレア(29)も、すでに来日して調整中。SH日和佐は「ラッキーですね。盗めるところは盗む」とライバル加入を喜んだ。超大型補強でチーム内競争は激化したが、チームのレベルは間違いなく上がっている。【荻島弘一】