<アーチェリー:W杯オグデン大会代表1次選考会>◇最終日◇13日◇静岡・掛川市つま恋アーチェリー場

 アーチェリーのロンドン五輪出場枠を懸けたW杯オグデン大会(来年6月、米ユタ州オグデン)代表1次選考会が行われ、04年アテネ五輪男子個人銀メダルの山本博(49=日体大教)は8位に終わり、来年4月の最終選考会進出を逃し、ロンドン五輪出場の道が断たれた。男子でアテネ、08年北京両五輪代表の古川高晴(近大職)や山梨・東海大甲府高1年の鬼山直也ら上位6人が通過。ロンドン五輪代表男子の菊地栄樹(エディオン)女子の早川漣(長崎・佐世保商高職)と、最終選考会で男女の上位2人がW杯に出場し、五輪団体出場枠を狙う。女子は川中香緒里(近大)らが突破した。

 ベテランの山本は大崩れもない一方で荒稼ぎする場面もなく、得点を伸ばせなかった。「認めたくないが、かーっと(テンションが上がって)集中力が湧いてこないというのはある」と遠くを見詰めながら敗因を分析した。初出場した84年ロサンゼルス五輪以降で、初めて2大会続けて五輪出場を逃した。それでも「やめて納得できる成績ではない。可能性を探る気持ちが強い」と衰えない向上心をのぞかせ「やれる限りやるという意地がある。世界で勝てる自分になって代表に戻る」と再起を誓った。