体操で史上初の世界選手権男子個人総合3連覇を達成した内村航平(22=コナミ)が、12年ロンドン五輪に向けて個人総合の鉄棒に、新たな離れ技を取り入れる。明日26日に開幕するW杯東京大会(東京・国技館)の会見が24日、同会場で行われ、内村は種目別の鉄棒で採用していたG難度のカッシーナ(伸身コバチ1回ひねり)を、E難度の屈身コバチの代わりに入れることを明かした。「コバチだとバーの距離が微妙。カッシーナは思い切りできる」。難度が2段階上がり、D得点は0・2点上がる。連戦で疲労はピークだが「それに負けない演技を見せたい」。世界王者の意地で、17連勝中の個人総合の記録を伸ばす意気込みだ。