<体操:豊田国際競技会>◇最終日◇11日◇愛知・豊田市総合体育館

 世界選手権代表の田中3きょうだいが明暗を分けた。末っ子で次男の田中佑典(22=順大)が、兄の和仁(26)に勝ち、15・450点をマークした平行棒で優勝した。和仁は2位。長女の理恵(24)は床運動でラインオーバーなどのミスが続き11・625点で最下位だった。

 佑典が新しい技を入れた平行棒で、09年世界選手権同種目銅メダルの兄和仁に勝ち初優勝を遂げた。大きなミスもなく手堅くまとめ「兄に久しぶり勝たしてもらって良かった」。今大会が学生最後の試合。今年を「代表になって今までで一番うれしかった。世界選手権では(失敗して)一番悔しかった。感情の振れ幅が一番大きかった」。就職先は来年1月には決める予定だ。