<スキー・ジャンプ:名寄ピヤシリ大会>◇17日◇北海道・名寄ピヤシリシャンツェ(HS100メートル、K点90メートル)

 女子はW杯代表の高梨沙羅(15=北海道・上川中)が、2回合計218点で凱旋(がいせん)Vを果たした。1回目に88・5メートルでトップに立つと2回目(91・5メートル)もK点を越えてそのまま逃げ切った。6日に初開催となったW杯から帰国。今季の国内開幕戦で初優勝した。

 15歳の高梨は今季初開催だった3日のW杯で5位に入賞。6日に帰国したばかりだが、条件が悪かった2回目に飛距離を伸ばすなど遠征、国内組に圧倒的な差を見せ、あらためて国内敵なしを証明した。「名寄で勝ったことがなかったのでうれしい。この勢いに乗っていきたい」と満足げ。

 ジュニア世代制圧に乗り出す。今季の後半戦は、W杯などのシニアの大会よりも、1月のユース五輪(オーストリア)、2月の世界ジュニア選手権(トルコ)などジュニアの大会に比重を置いて出場する。「そこでメダルを取りたい」。14年ソチ五輪まで、ゆっくりと階段を上っていく。