全日本テコンドー協会が、国庫補助で専任コーチらに支払われた報酬の一部を徴収する不適切な取り扱いをしていたことが13日、分かった。補助金の窓口の日本オリンピック委員会(JOC)が調査に乗り出している。複数の関係者によると、協会幹部が財政難などを理由にコーチらから現金で徴収し、07年度からの4年間で2000万円以上を協会に還流させたという。

 専任コーチの1人は「強化費に使われていたと思う」と話しているが、JOCは不正な流用がないかなども調べる方針。全日本テコンドー協会は、サッカーくじからの助成金でも制度の趣旨から外れた取り扱いがあった可能性があるとして、くじを運営する日本スポーツ振興センターなどが調査している。