<卓球:全日本選手権>◇初日◇17日◇東京体育館

 混合ダブルスで、中3男子の田添響(15)と小5女子の早田ひな(11=ともに石田卓球ク)の年少ペアが“史上最年少”勝利を飾った。1回戦で斎藤、中川(遊学館高)の高2ペアを3-1で撃破。日本卓球協会によると、合計年齢27歳1カ月の若さで勝ったのは初めて。2回戦で日本代表ペアに敗れたものの、また1つ年少記録が生まれた。

 また若い力が生まれた。15歳7カ月の田添と、11歳6カ月の早田。合計27歳1カ月の2人が息を合わせて高校生ペアを打ち破った。初めての全日本で記録を塗り替えた早田は「勝ててうれしかった」とはにかんだ。

 普段は高校で練習し、スピードには慣れていた。小4時にカブ(小4以下)で全国3位になった早田がつないで、中1で13歳以下の全国4強に入った田添が打つ。2回戦こそ松平賢、若宮の世界選手権代表組に敗れたものの、満足げだった。

 牛乳好きで1日に最高1リットル飲む早田は、昨年一般で最年少勝利を挙げた伊藤、平野と同学年。5歳で卓球を始め、2日目で左利きに転向した少女は「もっと強くなりたい」と負けん気を見せた。