<全豪テニス>12日目◇27日◇メルボルン・ナショナルテニスセンター◇男子シングルス準決勝

 男子シングルス準決勝で4大大会3連勝を目指す第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、準々決勝で錦織圭(フリー)を下した第4シードのアンディ・マリー(英国)を6-3、3-6、6-7、6-1、7-5で下し決勝に進出した。2連覇がかかるジョコビッチは29日の決勝で第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)と対戦する。4大大会の決勝では昨年のウィンブルドン選手権と全米オープンに続き、3大会連続で同じ顔合わせになった。

 息が詰まるような親友同士の打ち合いで勝ったのは、昨年の決勝と同じくジョコビッチだった。4時間50分の死闘を制すと、両手を上げたままコート上で大の字になり、喜びに浸った。激しい呼吸をしながら「表現するのが難しい。今までプレーした中でベストの試合だ」と声を弾ませた。錦織が「何を打っても決まらない」と脱帽したマリーとのストローク戦で追い込まれたが、世界ランキング1位の底力を発揮。1968年のオープン化以降で史上5人目の4大大会3連勝にあと1勝と迫った。