しずちゃんが虎モードでロンドンへの道を開く。女子ボクシングのミドル級(リミット75キロ)で五輪出場を狙うお笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと山崎静代(33=よしもとクリエイティブエージェンシー)は初戦がいきなり決勝となった。8日の組み合わせ抽選の結果、出場3人の同級で、山崎は11日に準決勝の勝者との対戦が決定。勝って五輪出場権が懸かる世界選手権(5月、中国)への出場を狙う。

 しずちゃんが牛から虎に変わった。3年以上鍛えてきた拳をぶつける国内初公式戦が、ようやく決まった。実質シードされて初戦が決勝の大一番。「五輪への第1歩。しっかり勝ちたい」。10台のテレビカメラを引き連れ、既に「ボクサー山崎静代」になっていた。

 梅津トレーナーが変化を指摘した。「人が良くておおらか、モ~って牛の感じだったんです。少しは虎になりましたね」。3人そろっての検診でも、相手を意識してあいさつだけ。以前は会話をし過ぎて、手の内まで明かしていたという。対戦相手候補の鈴木は元ライフセービング日本代表で、もう1人の石井は円盤投げで日本選手権4位。高い運動能力を持つ2人を前に、決戦モードに突入した。

 レスリング浜口京子らから激励メールが相次いだ。「(相方の)山ちゃんはちょっと…連絡取ってないので」。人気芸人ながら、1日6時間練習もした。相手不在だった最重量階級での国内初試合。小雪舞う広島で、山崎は「プレッシャーはあるけど試合ができるのはうれしい」と熱く腕ぶしていた。【近間康隆】