中学3年生の渡部香生子(15=JSS立石)が「日本一」を誓った。今日11日に開幕する短水路日本選手権の公式練習が10日、東京・辰巳国際水泳場で行われた。ロンドン五輪の新星と期待される渡部は、女子100メートル個人メドレーと200メートル平泳ぎにエントリー。五輪出場を狙う200メートル平泳ぎでは昨年の世界選手権代表・鈴木聡美(山梨学院大3年)と対決。日本選手権(4月・辰巳)を想定し「前半から突っ込んで勝ちたい」と宣言した。

 渡部が五輪選考レースの「前哨戦」を前に、日本一への決意を示した。表情を変えることなく、さらりと「前半から突っ込んで、後半も頑張って、鈴木さんに勝ちたいと思います」。昨年5月のジャパンカップで女子平泳ぎの50メートル、100メートル、200メートルの3冠に輝き、一躍「岩崎恭子2世」と大ブレーク。だが、昨年の世界選手権選考会で完敗を喫した鈴木は欠場していた。だから今回が正真正銘の「一騎打ち」の場となる。3月上旬にはプレ五輪大会に出場予定。「楽しみです。本番のプールで泳いだら、オリンピックに出たいという気持ちが強くなると思う」と言う。日本選手権前の最後のレース。その試金石とすべく、まずは女王超えに挑む。