<テニス:男子国別対抗戦デ杯世界グループ1回戦:日本1-2クロアチア>◇2日目◇11日◇兵庫・ブルボンビーンズドーム

 日本がクロアチアに王手をかけられた。伊藤竜馬(23=北日本物産)、杉田祐一(23=三菱電機)組が、4-6、4-6、6-3、3-6の4セットで、カロビッチ(32)、ドディグ(27)組に敗れ、通算1勝2敗となった。今日12日の最終日は錦織圭(22=フリー)-ドディグ、添田豪(27=空旅ドットコム)-カロビッチのシングルス2試合が行われる予定。

 昨年、伊藤は8大会、杉田は9大会のダブルスに出場して、ともに2回戦が最高成績。決してダブルスが得意ではない2人が必死に抵抗したが、第3セットを奪ったのが精いっぱい。「相手のサーブに苦戦しました」と杉田は悔しがった。

 もっとも当初からダブルスでの勝ち星はあまり計算していない。竹内監督も「4セットで相手を少し疲れさせた。それが次に影響してほしい」。その点で伊藤と杉田は、ある程度の役目を果たしたとも言える。

 これで日本は1敗もできなくなった。最終日は第1試合が錦織、最終試合には添田が起用される予定。錦織が勝って2勝2敗になっても、添田がカロビッチを倒さなくては勝利はない。竹内監督は「レシーブを攻撃的に行く」と、まだ1度もサービスゲームを落としていないカロビッチ対策にすべてをかける。【吉松忠弘】