<W杯スキー:女子ジャンプ>◇11日◇スロベニア・リュブノ(HS95メートル、K点85メートル)◇個人第8戦

 1月の冬季ユース五輪金メダルの高梨沙羅(15=北海道・上川中)が、2回合計245・5点で自己最高タイの2位に入った。1回目に86・5メートルを飛び2位につけると、2回目も88・5メートルと飛距離を伸ばし、順位を守った。1月8日に日本女子最高の2位に入ったのに続く2度目の表彰台。今度はシニアの頂点を照準に入れた。

 冬季ユース五輪から帰国後、スキー板、ブーツを替えた。シーズン中に道具を替えるのは異例だが「まだ世界に通用しない。やらなくてはいけないことはいっぱいある」。移動中は昨季、札幌・大倉山で記録した141メートルの大ジャンプなど、いい時の動画をipodに入れ、チェックし、イメージを作ってきた。15歳は14年ソチ五輪に向け、現状に満足せず進化を求め続けている。サラ・ヘンドリクソン(米国)が246・5点で今季、通算ともに5勝目を挙げた。渡瀬あゆみ、葛西賀子がともに16位、伊藤有希は24位だった。