<飛び込み:W杯>◇2日目◇21日◇ロンドン五輪会場水泳センター

 ロンドン五輪の出場枠を懸けた飛び込みのW杯女子高飛び込み決勝で、2008年北京五輪代表の中川真依(金沢学院大大学院)が339・85点で7位に入った。

 日本水連は個人種目について、今大会で新たに五輪出場枠を獲得した国・地域の選手の中で上位3人に入れば五輪代表とする方針を示していた。だが、末弘昭人飛び込み委員長は設定した選考基準にあいまいな点があるとして、判断を保留すると表明。その上で中川については出場枠を獲得して上位に入ったことで、五輪代表の有力候補とした。3月の常務理事会で最終決定する方針。

 22日に行われた3日目では、男子板飛び込み準決勝で五輪5大会連続出場を目指す31歳の寺内健(ミキハウス)は444・90点の11位となり、上位12選手による決勝に進出した。坂井丞(日体大)も452・35点の9位で決勝に進んだ。

 五輪代表選考をめぐって混乱が起きた。女子高飛び込みで中川が代表に決まったかと思われたが、日本水連の選考基準に不備が判明したため、歓喜の瞬間は持ち越しとなった。「行けることを信じて待ちたい」と朗報が届くことを願った。3回目に北京五輪後に取り組み始めた高難度の「後ろ宙返り3回半抱え型」で74・25点をマークし「最近の中では一番いい試合ができた」と話した。「これで(五輪に)行けなかったら『何で』という感じ」と当惑した様子だった。