弘前大は23日、92年バルセロナ五輪の柔道金メダリストの古賀稔彦さん(44)に医学博士の学位を授与した。古賀さんは08年、弘前大大学院に入学。インターネット経由で講義を受け、神奈川県の自宅から月1回通学した。研究テーマは、運動選手の「五月病」。大学入学直後の選手にみられる練習意欲の低下の原因を科学的に分析した。古賀さんは研究成果を、自身が総監督を務める環太平洋大(岡山市)の女子柔道部の指導に取り入れ、チームは戦績が向上しているという。古賀さんは「久しぶりの達成感。学んだことを後進の育成に生かしたい」と意気込んでいる。