<シンクロナイズドスイミング:ロンドン五輪世界最終予選>◇21日◇ロンドン・水泳センター

 チームのフリールーティン(FR)を行い、日本はテクニカルルーティン(TR)との合計186・880点で3位に入り、5大会連続の五輪出場を決めた。小林千紗、乾友紀子(ともに井村シンクロク)ら9人が五輪代表。1位はロシア、2位はスペイン。TRで日本と3位に並んでいたウクライナは186・650点の4位で出場権を逃した。

 日本はデュエットの五輪出場も決めており、1984年大会からの全種目出場を伸ばした。約4分の演技終了後、涙で駆け寄った選手たちを花牟礼雅美チームリーダーはプールサイドで「本当によくやった」と抱き寄せた。「不思議なぐらいに絶対勝てると信じて選手を送り出した。みんな勢いよく最後まで泳いだ」と全員をたたえた。

 前日のデュエットFRではウクライナに初めて敗れ、ライバルに大きく流れが傾いた。だが「必死に泳いだ。今まで以上にチームみんなが1つになっていた」と主将の小林。五輪未経験の若い選手たちは土壇場で底力を見せた。

 ◆シンクロ日本代表

 乾友紀子、小林千紗、中村麻衣、吉田胡桃(井村シンクロク)、酒井麻里子、足立夢実、三井梨紗子(東京シンクロク)、箱山愛香、糸山真与(アクラブ調布)。

 ◆シンクロの五輪出場条件

 チームは8カ国・地域が出場。うち5枠は、昨年の世界ランクから各大陸1位(カナダ、中国、オーストラリア、エジプト)が出場権を獲得。ただし欧州は1位のロシアでなく、開催国の英国が代表。今回の五輪最終予選では残り3枠を争った。デュエットは24枠あり、既にチームで出場を決めている5カ国を除く19枠を争った。