卓球のロンドン五輪代表の水谷隼(22=スヴェンソン)が、高級ベッドの快眠でメダルを奪う!

 男子日本代表は10日、都内で合宿を公開。エース水谷は疲労回復を求めて、高級ベッドを買ったことを明かした。「気づいたんです。この4年間、全然疲れが取れていないって。今は気持ち良い。ベッドは必要ですね」と満足げな表情を浮かべた。

 明大に進学して4年間、ずっとフローリングの床に布団を敷いて寝てきた。理由は「部屋の模様替えがしやすいから」。だが4年間、疲労がたまり、1月の全日本では6連覇を阻まれた。3月の世界団体でも望む結果を逃した。振り返ったとき、遠征のホテルの寝床の方が「すごい気持ち良い」ことに気づいた。すかさずベッド購入を決断。「腰に悪くないよう」マットレスは硬めを選び、やっと快眠を手に入れた。

 疲労回復の鍵を手に入れて、次は体力強化に励む。「連戦になるとバテてしまい、決め球の威力も前より落ちている」と痛感し、今回の合宿ではダッシュや体幹トレーニングを多く導入した。食事量も増やし、合宿2日目で2キロ増量。世界団体で66キロだった体重は、ベストに近い68・5キロに戻せた。「今は筋肉痛ですが、五輪に向けて過酷なトレーニングをしていきたい」。肉体を「改良」し、卓球界初の五輪メダルに挑む。【今村健人】