激戦の柔道女子48キロ級で五輪初出場を決めた福見友子(26=了徳寺学園職)が代表決定から一夜明けた14日、福岡市内で会見を行い「1つ1つの試合が最後だと思って全力でやっている。今回ロンドンまでつながったので、ロンドンの1戦1戦ですべてを出し切りたい」と、五輪を「最後」とする考えを明かした。

 逃せば、ここで引退する覚悟だった。「悔いのないようやりたい思いがあって、そういうところから力がすごく出たと思う」と言う。2カ月半延びた柔道人生。五輪の試合は開会式翌日の7月28日、柔道競技最初に迎える。「自分のやることをしっかりやる。その後で、みんなが後に続いてくれれば」と先陣を切る。

 今大会、決勝は3-0の旗判定だった。「海外では逆に上がることもある。五輪は何が起こるか分からない。技を掛ける勇気を持って、投げに行く柔道をしたい」。最初で最後の五輪金メダルで、花道を飾る。【今村健人】