【北京17日=阿部健吾】アマチュアボクシングのミドル級日本代表で、お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと山崎静代(33=よしもとクリエイティブ・エージェンシー)のロンドン五輪出場が完全消滅した。日本ボクシング連盟の山根明会長が17日、大陸ごとの推薦枠での出場権を得るために必要な申請について、「行っていませんでした。女子の五輪出場はなくなりました」と話した。

 同枠はAIBA(国際ボクシング連盟)の第三者委員会が、今後のボクシング界の発展に寄与し、どの階級にも代表選手がいない国を優先し、7月9日までに発表する。五輪出場枠は3階級36人で、同枠から11人が推薦されるが、希望する国・地域は1月16日までにIOC(国際オリンピック委員会)に申請する必要があった。

 山崎も含めた女子日本代表は五輪出場権が懸かっていた女子世界選手権(中国・秦皇島)で3階級とも切符を逃し、推薦枠での出場にわずかな希望を持っていた。可能性が完全に消えるなか、20日に帰国する。