日本テニス協会が、ロンドン五輪メダル獲得と出場権確保のため、前例のない支援態勢を敷くことが5月31日、分かった。五輪期間中に会場のウィンブルドン近くに一軒家の「前線基地」を用意。出場権がかかる来週の下部ツアーに向けては、トレーナー派遣や練習場の確保も行う。
村上武資監督(47)によると、前線基地は会場から徒歩10分の至近距離。4ベッドルームで、五輪前の7月20日から五輪終了まで協会で借り上げた。家賃はかかるが「選手ケアとメダルを狙うには欠かせない」(村上監督)と英断した。
五輪期間中は選手に加え、協会派遣のスタッフが常駐する。料理など家事を請け負う日本人も住み込むという。雨のため中断が多いロンドンでは、至近距離の宿舎確保はパフォーマンスに大きく影響する。
出場権がかかる男子の伊藤竜馬(24)と、女子のクルム伊達公子(41)にも万全の支援を行う。両者は来週の英国ノッティンガムの下部ツアーに出場する。大会の練習コートに不備があるため、マンチェスターの民間クラブの1面を協会が確保。そこを伊藤専用の練習コートとして使用させる。左足を痛めたクルム伊達には、協会付きトレーナーを同行させる。「すべてのことをやりつくして挑む」(村上監督)。20年アントワープ五輪以来92年ぶりのメダル獲得に向けて、最高のバックアップ態勢が整った。



