日本スケート連盟は17日、都内で「優秀選手表彰祝賀会」を開き、フィギュアスケート、スピードスケートの各選手を表彰した。3月の世界選手権で3位の羽生結弦(17=東北高)は次シーズンに向け「フリーでもサルコー、トーループを入れる」と、2種類の4回転ジャンプを組み込んだ構成で挑む考えを明かした。

 羽生はさらなる成長を求め、4月からバンクーバー五輪金メダルの金妍児を指導したオーサー氏に師事。カナダに拠点を移して練習しており、「トップスピードに入る速さや、無駄な動きが変わってきた」という。演技構成も持ち味のジャンプを生かしたもので「自分のスタイルを崩さないで、そこに手を加えてくれる」と信頼は厚い。

 14年ソチ五輪に向けて、さらなる飛躍を誓うシーズン。GPシリーズのNHK杯(11月23~25日)も、生まれ育った宮城県で開催されるなどモチベーションも高い。「GPシリーズで1勝してGPファイナルに出たい」と目標を掲げた。