<ビーチバレー:国内JBVツアー最終第6戦・ペボニアカップ>◇最終日◇9月30日◇東京・お台場

 ペボニア杯を最後に現役引退する北京、ロンドン両五輪代表の朝日健太郎(37=フォーバル)は準優勝に終わった。白鳥勝浩とのペアで、西村晃一・スコット組との大激戦の末に1-2と敗れ、ラストマッチを優勝で飾れなかった。

 最後は西村のスパイクを止められず、競技人生に終止符を打った。朝日は02年、同じ元全日本の西村に誘われ、6人制バレーからビーチへ転向した。閑散とした会場でプレーし、2人で道を切り開いてきた盟友だ。その西村は「いろんな思いがあった。だから朝日のためにベストを尽くした」。花相撲ではなく、ガチンコ勝負。コートを明るく照らし続けた功労者へ、全力で花道をつくった。そんな思いを知る朝日は「負けたけど、こんな気持ちのいい負けはありません」。今後は競技普及のため、幅広く活動していくという。