日本スケート連盟は4日に都内で理事会を開き、日中関係悪化の影響が懸念されるフィギュアスケートGPシリーズ中国杯(11月2~4日、上海)に向け“調査団”を派遣することを決めた。橋本聖子会長(47)が「安全面の確認のため、現地視察をします」と説明した。同大会では出場予定の浅田真央、安藤美姫、高橋大輔ら選手、関係者に警備員を準備する方針。これまでも大会ごとにホテルの周辺環境などを調べるため事務局員を事前派遣してきたが、今回は警備担当者が同行し、必要人数などを把握する。

 理事会で任期2年、4期目となる再任が決まった同会長によれば、国際スケート連盟、中国スケート連盟からは「支障ないように万全を期する」との返事が届いたという。「政治とスポーツが混乱しないように努めたい。互いに沈静化することを願っています」と強い口調で述べた。