さらなるレベルアップに向けテークオフ態勢が整った。14年2月のソチ五輪でメダルを目指す女子ジャンプの高梨沙羅(16=グレースマウンテン・インターナショナル)が、博報堂DYスポーツマーケティングとマネジメント契約を締結し、今日15日からオフィシャルホームページを開設することが14日、発表された。

 高梨はこの日、欧州合宿とW杯開幕戦(23日=リレハンメル)に参戦する女子ジャンプ陣とともに成田を出発した。スキー競技3大会ぶりメダルの期待がかかる五輪については「工事が追いついていなくて大丈夫かな?

 とは聞いています」と笑いを誘いつつも「目の前の大会を戦うことで頭がいっぱい」と冷静に分析した。スーツの規定変更に悩まされたが「今はすごく安心しているし夏にできたベースを(冬に)つなぐのが楽しみです」と心待ちの様子だ。

 シーズン到来で注目度がより高まるが、マネジメントを委託することで競技に集中する環境が整った。またウェブサイトの開設も気分転換を図れる一方で、成績も伴う必要がありモチベーションの1つにもなりそう。女子ゴルフの諸見里しのぶやMLBオリオールズ和田のマネジメントも手がける同社との契約は一足早く「一流」となった証し。「やるだけのことはやった」という高梨が世界の頂点にはばたく。【渡辺佳彦】